運転免許証同様、現在社会での就転職や昇格に必須となったパソコンオフィス資格。大半の企業で使用される「Microsoft Office」の「Word」や「Excel」といったビジネスソフトは、業務効率化向上のために開発されたもの。就転職の面接や履歴書にアピールできれば、業務を効率よくこなせる能力を持つ人材と評価されます。

 その能力を証明する資格が「マイクロソフト オフィス スペシャリスト」なのです。必須のビジネススキルとして、受験者数が急上昇している注目の資格です。

 大手インターネットポータルサイト「goo」が「自分が採用面接者だったとして、就職希望者がもっていたら採用したくなる資格」についてのアンケートを行ってみたところ、1位「パソコンに関連する資格」・2位「英語に関連する資格」となりました。

 「好印象を与える資格ランキング」では、1位「英語」。ここでわかるように「面接で自分をPRするポイント」は即戦力になるオフィス資格だと、就転職希望者自身もわかってきている時代となったようです。

 では、実際に企業サイドでは、どういった人材を希望しているのか?を見てみましょう。2004年7月 三菱総合研究所が「企業が若年者に対して求める能力要件に関する調査研究事業」として調査した結果、大学卒業者に求める情報処理資格で、上位5位中4つがパソコン資格、とくに1位・2位・5位にマイクロソフトオフィス資格がランキングされました。

 この調査後、よりIT化・業務効率化も進んだ上に、リーマンショックで経済は悪化、就職はより厳しい時代となっています。現在の調査結果はありませんが、パソコン(オフィス資格)スキルは、この数字以上になっていると推測されます。

 以上のような調査結果から、就転職する側、求める側とも上位を占めるパソコンオフィス資格(特にマイクロソフト オフィス資格)。こんな情報に敏感な方から、次々に受験。2016年1月現在、日本国内で360万人以上が受験する人気資格となっています。

 この調査は、リーマンショック直後の2008年11月に「何にお金をかける?」かという消費意欲を調査したものです。「かける」はもっとも低く「6.1%」でしたが、ジャンル別にみると「資格・スキルアップ」「習い事」は非常に高い数字となっています。

 マイクロソフトオフィス資格には2010年「MOS」に統合されました。(これまでMCASとMOSの2種類)「MOS」資格には「スペシャリスト」と「エキスパート」に区分されています。

 受験勉強はもちろん独学や一般出版物での学習でも可能です。自動車免許を例にあげると、「PCスクール = 自動車学校」「自習 = 自動車教習所」「独学 = 直接自動車試験場」というところでしょうか。
 教材を仕入れ、わからないストレスと時間消費、数回の受験料を考えれば、PCスクールに通うことをお勧めします。